給湯器選びで後悔しない!
-家族構成・ライフスタイル別『号数』選択ガイド-
☞ もし、あなたのご自宅の給湯器が設置から10年近く経っているなら、それは寿命のサインかもしれません。
給湯器の交換を検討するとき、最も多くの方が悩まれるのが「号数(ごうすう)」の選択です。
「今のままでいいの?」「もっと大きい方が快適?」「でもガス代が高くなるのは困る……」
⇒ そんな不安を解消するために、本記事では住まいの専門家の視点から、30代〜50代の持ち家世帯が10年先を見据えた給湯器選びのポイントを徹底解説します。
監修者
ダスキン給湯器テクニカルアドバイザー 河津勇司
給湯器交換企業にてガス給湯器取り付け作業を担当
これまでに施工経験数3000以上を実施。個人事業を立ち上げ、給湯器取り付け経験を積む。
現在は株式会社ダスキンにて給湯器施工及び後輩育成に従事。
住まいの衛生管理、害虫対策、防犯・安全対策など、暮らしの困りごとに関するサービス開発・品質管理を担当。生活者が安心して住まいを整えられるよう、公的機関・メーカー等の公開情報も参考にしながら、実用的な情報発信を行っています。
目次
1.給湯器の「号数」とは?知っておきたい基礎知識
☞ 給湯器のカタログを見ると必ず大きく書かれている「16号」「20号」「24号」という数字。まずはこの正体を正しく理解しましょう。
号数の定義と仕組み
号数とは、「水温+25℃のお湯を、1分間に何リットル作れるか」という能力を示す単位です。
16号 1分間に16リットル
20号 1分間に20リットル
24号 1分間に24リットル
⇒ 数字が大きくなるほど、一度にたくさんのお湯を作れる「パワーがある給湯器」ということになります。
【重要】「冬場のパワー不足」に注意が必要な理由
ここで一点、見落としがちな注意点があります。号数の基準はあくまで「+25℃」です。
例えば、設定温度を42℃にしたい場合、元の水温が17℃あれば「17+25=42」となり、カタログスペック通りのリットル数が出ます。
しかし、日本の冬は水温が5℃以下まで下がることも珍しくありません。水温5℃から42℃のお湯を作るには「+37℃」の加熱が必要です。すると、一度に作れるお湯の量は、カタログスペックの約6割〜7割程度まで落ちてしまうのです。
⇒ 「夏は問題ないのに、冬だけお湯が弱くなる」という不満の多くは、この冬場の能力低下を考慮せずに号数を選んでしまったことが原因です。
2.【家族構成・人数別】失敗しない号数の目安
☞ 一般的に推奨される号数の目安を整理しました。ただし、これはあくまで「標準的な使用」を想定したものです。
1~2人暮らし …16号
単身世帯や、ご夫婦二人暮らしで、同時にお湯を使うことがほとんどない場合に適しています。
メリット 本体価格が安価。
注意点 シャワーを浴びている最中にキッチンで洗い物をすると、シャワーの勢いが目に見えて弱くなります。
2~3人世帯 …20号
標準的なご家庭で最も選ばれているのが20号です。
メリット 同時使用でも極端な温度変化が少なく、バランスが良い。
注意点 お子様が成長し、部活動などでシャワーを浴びる時間と、夕食の準備時間が重なるようになると、やや物足りなさを感じる場合があります。
4人以上の大家族・シャワー重視派 …24号
4人以上の世帯、またはお湯の勢いにこだわりがあるなら24号一択です。
メリット キッチン、お風呂、洗面所の3ヶ所で同時にお湯を使っても安定した供給が可能。
特に向いている人
・冬場でもパワフルなシャワーを浴びたい。
・美容のために、高機能なシャワーヘッド(ウルトラファインバブル等)を使用している。
3.号数選びを左右する「3つのライフスタイル要素」
☞ 人数だけで決めてしまうと、「こんなはずじゃなかった」という後悔に繋がりかねません。以下の3つのチェックポイントをご自身の生活に当てはめてみてください。
① 水回りの同時使用頻度をチェック
「うちは共働きだから、帰宅後の家事と入浴がどうしても重なる」
「朝の忙しい時間に、家族全員が洗面所やキッチンでお湯を使う」
このように、「お湯を使うタイミングが重なるかどうか」が最大の判断基準です。
⇒ 家事効率を重視するなら、1段階上の号数を選んでおくのが「時短」と「ストレスフリー」への近道です。
② 美容意識とシャワーへのこだわり
最近は30代〜50代の女性を中心に、自宅での美容ケアを重視する方が増えています。
節水型の高機能シャワーヘッドは、一定以上の水圧がないと本来の洗浄効果や心地よさを発揮できないことがあります。
⇒ 「お風呂は一日の疲れをリセットする大切な場所」と考えているなら、余裕のある24号を選ぶことで、ホテルのような快適なバスタイムに近づきます。
③ 「10年後の家族の姿」を想像する
給湯器の設計上の標準使用期間は10年です(実際には15年近く使う方も多いですが、メーカーは10年での点検・交換を推奨しています)。
今、小学校低学年のお子様は、10年後には大学生や社会人です。
「今は家族一緒にお風呂に入るけれど、将来はバラバラに入るようになる」
「将来的に親と同居する可能性がある」
⇒ こうした未来のライフスタイルの変化を見越し、今の人数より少し余裕を持ったスペックを選ぶのが、賢い主婦・主夫の選択と言えます。
4.号数変更(サイズアップ)の際の注意点
☞ 「せっかくだから20号から24号に上げよう」と考えた場合、確認すべきハードルがいくつかあります。
ガス管・ガスメーターの容量
号数を上げると、一度に使うガスの量が増えます。
そのため、ご自宅の「ガスメーター」がその消費量に対応しているかを確認しなければなりません。
⇒ 一般家庭では「4号メーター」が多いのですが、24号の給湯器をフルパワーで使うには「6号メーター」への交換が必要になる場合があります。
マンション特有の制限
分譲マンションにお住まいの場合、規約によって「設置できる号数の上限」が決まっていることがあります。
⇒ これはマンション全体のガス供給能力に基づいているため、独断で変更できないケースがあります。必ず事前に管理規約を確認するか、管理組合に相談しましょう。
気になる光熱費への影響
「号数を上げるとガス代が大幅に上がるのでは?」と心配される方が多いですが、実は「お湯を作る効率」自体は号数が違ってもそれほど変わりません。
同じ量のお湯を作るのに必要なエネルギーは同じだからです。
⇒ ただし、お湯の出が良くなることで、ついついシャワーを長く浴びてしまったり、お湯を出しっぱなしにしたりすると、使用量が増えた分だけガス代に反映されます。
5.給湯器選びでよくある質問(FAQ)
Q 今使っている給湯器の号数を確認する方法は?
A 給湯器本体に貼られているシール(銘板)を見てください。「GT-24〜」や「RUF-A20〜」のように、型式のアルファベットの直後にある「24」や「20」といった数字が号数を表しています。
Q 号数を下げると節約になりますか?
A 本体価格は数千円〜1万円程度安くなることがありますが、日々のガス代は「使うお湯の量」で決まります。号数を下げてお湯の出が悪くなり、かえって家事に時間がかかるストレスを考えると、安易なサイズダウンはおすすめしません。
Q エコジョーズにすると号数の考え方は変わりますか?
A 考え方は同じです。エコジョーズは排熱を利用してお湯を作る効率を高めたものですが、同時使用時の能力については従来の給湯器と同じく号数で判断します。
6.まとめ プロの現地調査が「失敗しない」唯一の近道
☞ 給湯器の号数選びは、単なる機器の交換ではありません。これからの10年、家族が毎日「温かいお湯」をストレスなく使い、心地よい生活を送るための大切な投資です。
自己判断で決めてしまう前に、まずは住まいのプロによる「現地調査」を受けることを強くおすすめします。
配管の状態、メーターの容量、そして何より「あなたのご家庭に最適な使い勝手」は、現場を見て初めて分かることが多いからです。
ダスキンでは、長年のハウスクリーニングや家事代行で培った「生活者目線」を大切にしています。
単に設備を売るのではなく、「どうすればお客様の暮らしがもっと快適になるか」を第一に考え、現地調査から最適な号数のご提案、安心の施工までワンストップでサポートいたします。
「お湯がぬるくなってきた」「音が大きくなった」といった些細な変化でも構いません。
⇒ 10年先の安心と快適のために、まずはダスキンへお気軽にご相談ください。
この記事は、ダスキン ハウスメンテナンス開発室のサービス方針および公的機関・メーカー等の公開情報をもとに、生活者目線で編集しています。
※ ご使用環境(配管状況・水圧・ガス設備・機種等)により、実際の給湯能力や快適性は異なる場合があります。
※掲載されている情報は、発表時点のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。掲載する文書・写真・イラスト・動画・ソフトウェア・リンクその他各種情報等は、当社が全ての情報の正確性および完全性を保証するものではありません。当社は、当サイトに掲載する内容の全部または一部を予告なく変更する場合があります。ただし当社が当サイトを更新することをお約束するものではありません。また、当サイトにリンクが設定(当サイトからのリンクも含む)されている他のサイトから取得された各種情報によって生じた損害についても、一切の責任を負いません。
監修者
ダスキン給湯器テクニカルアドバイザー 河津勇司
給湯器交換企業にてガス給湯器取り付け作業を担当
これまでに施工経験数3000以上を実施。個人事業を立ち上げ、給湯器取り付け経験を積む。
現在は株式会社ダスキンにて給湯器施工及び後輩育成に従事。





